エリー幸せ報告
あんずちゃんの訃報のあとに「幸せ」というタイトルを
つけることに迷いがありましたが…
だからこそ。
あんずちゃんと同じ境遇にいたエリーの幸せを聞いてください。
エリーは、富山の繁殖業者のところにいた子の中で、
たぶん私が最初に見た写真の子だと思います。
スタッフだけに届いたカン太ママからのメールだったような。
いまその写真を探し出すことはできませんでしたが、
絶句してしまったのを覚えています。
その後も、爺さんのご機嫌や預かり宅の調整などで、
なかなか引き出すことができず、
連れてきたのは8月に入ってから。
全身汚れきった毛が毛玉になってからみあい、本当に無残な状態でした。
爺さんの作業場には一応トリミングスペースもありましたが、床には刈り取った毛が散乱し、まわりには血のあとが転々と・・・エリーはずっとずっと、10年以上こんな中で生きていました。
保護の後、シャンプーしトリミングしようにも毛の絡みがひどく、丸刈りするしかない状態。再び、別の意味で「コッカーだよね?」と首をかしげる姿に(>_<)
そんなエリーを預かってくださったのが、うちのご近所のIさん。遼のお散歩友達のレオくんの飼い主さんで、かつては柴犬のテツ改めギンくんも預かってくださったり、今回の富山の子たちのことを気にかけてくださっていました。うちの息子2号がレオくんと歩くお父さんの姿を見て、
「芸能人みたい」と言った絵になる二人です (*´ω`*)
I家に預かられることになったエリーですが、これまでの犬生、食べることだけが「生」だったのでしょう。表情もなく、ひたすら食に執着し、トイレもあたり構わず、散歩へ出てもすぐに座り込む。。。
長年質の悪いフードを食べていたせいか(いや、フードは提携ショップがサンプル品をいっぱいあげてたので、 それを365日バケツに大量に放置し上から継ぎ足し続け、酸化しまくった)慢性の胃腸炎を起こしていて、さらにひどい皮膚炎だったことも判明。
そんなエリーを根気強く支えてくださったIさん。
預かり生活が4か月になったころ。「うちの子として迎えたい」とのお言葉をいただきました。「同情ならばそんな気持ちはいりませんよ。 いつか運命の相手は現れますよ」とお返事したのですが、「同情ではありません。私たち夫婦がエリーと離れられないのです」とお返事くださいました。
運命の糸はここにあったんですね。契約に伺ったエリーの穏やかな笑顔。保護当初はマル刈りで、赤く痒みのひどかった体も運命の糸を結ぶ間に、毛もこんなにフワフワに。その後、ようやく伸びた毛を、レオくんの行きつけのサロンで本当のコッカーらしい姿にトリミングしてもらったそうです (*^^*)
レオくんはナイト・・・いや、どうもかわいい弟???
二人お揃いのお洋服を買ってもらって♪糞尿と寄生虫にまみれた床で寝ていたエリー。いまは、お父さんのおなかの上で寝ているそうです (*^^*)
7月の引き上げ以来、あそこにいた何十頭という子たちが幸せを掴みました。
保護犬と暮らすということは、表現しきれない苦労があります。もう無理!って悲鳴をあげたくなることもあるかもしれません。
それを乗り越える支えは、愛と、この子たちの笑顔です。そして乗り越えた先には、これまた表現し尽くせない喜びと、そこから生まれる強い絆があります。
何十頭という子がいるということは、何十人という里親さんがいらっしゃいます。みんなみんなに、何十という幸せのドラマがあります。
未だ、その幸せを掴めていないまーさ、アン、マリア、咲太郎・・・この子たちが、残る犬生を1日でも長くその幸せの中にいられるようどうか早く迎えに来てあげてください。
お問い合わせは 石川ドッグレスキューまで。
by santa-haha-1go2go
| 2015-03-21 12:10
| 富山廃業繁殖業者・アオイ
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